BASE・STORES・Shopifyはどれがおすすめ?月商別の手数料・AI・海外販売まで比較【2026年9月】
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BASE・STORES・Shopifyの費用を月商別に計算。無料プランの手数料、年間契約、店舗連携や海外販売の違いを紹介します。
「作ったものをネットで売ってみたい。でも、売れるか分からないのに毎月お金がかかるのは不安」。最初はそう感じますよね。
BASE、STORES、Shopifyは、商品を並べ、注文と支払いを受け付けるネットショップの仕組みです。見た目だけでなく、売れたあとに残るお金や、発送の管理まで含めて選びましょう。
BASEとSTORESは無料から始められる。Shopifyは月額がかかる代わりに、本格的なECへ拡張しやすい。
この説明自体は間違っていません。ただ、実際の料金を計算してみると、「無料プラン=一番安い」とは限らないことが分かります。
特に月商10万〜100万円あたりでは、月額料金より決済手数料の差の方が効いてきます。
先に整理すると、まず売れるか試したいならBASEまたはSTORES、実店舗も含めてまとめたいならSTORES、ブランドを長期で育てて海外・AI・アプリ連携まで伸ばしたいならShopifyという選び方がしやすいです。
ただし、コストだけなら月商によって最安サービスが入れ替わります。
ことばの補足
ECはネット上の商品売買、月商は1か月の売上です。決済手数料は支払い処理にかかる費用、損益分岐は比較する2つの費用が同じになる境目を指します。
まず現在の料金を比較
2026年9月13日時点の公式表示を基準にします。
| サービス | プラン | 月額 | ネット決済手数料の目安 |
|---|---|---|---|
| BASE | スタンダード | 0円 | 3.6%+40円+サービス利用料3% |
| BASE | グロース | 16,580円※ | 2.9% |
| STORES | フリー | 0円 | 5.5%〜 |
| STORES | スタンダード | 3,300円※ | 3.6%〜 |
| Shopify | Basic | 3,650円※ | 国内オンラインカード3.55%〜 |
料金・仕様の出典:BASEの料金・手数料、STORESの料金・手数料。
※BASEグロースは年払いの月額換算。月払いでは19,980円。STORESスタンダードは年契約時の月額で、月契約は3,960円。Shopify Basicの3,650円は年払い時で、月払いは4,850円です。
この時点で少し意外なのがShopifyです。
「海外サービスだから高い」というイメージがありますが、年払いBasicは月3,650円。STORESスタンダードとの差は月350円しかありません。
しかもカード決済料率は、
STORESスタンダード:3.6%〜
Shopify Basic:3.55%
なので、差はわずか0.05ポイントです。
ただし、この差は基本料金と最小のカード料率だけの比較です。必要な有料アプリが一つ増えれば差が変わりますし、同じカードでも種類で料率が異なる場合があります。まず同じ条件で計算し、その後に店に必要な機能を足していきましょう。
月商別に実際いくら引かれる?
ここからが今回の記事の中心です。
比較条件をそろえるため、
- 平均注文単価:5,000円
- カード決済中心
- Shopify:Basic年払い
- BASEグロース:年払い
- STORESスタンダード:年契約
- 振込手数料・有料アプリなどは除外
として計算します。
BASEスタンダードだけ「40円×注文数」があるので、月商10万円なら20注文、50万円なら100注文として計算しています。
| 月商 | BASE標準 | STORES無料 | STORES標準 | Shopify Basic | BASE Growth |
|---|---|---|---|---|---|
| 5万円 | 3,700円 | 2,750円 | 5,100円 | 5,425円 | 18,030円 |
| 10万円 | 7,400円 | 5,500円 | 6,900円 | 7,200円 | 19,480円 |
| 30万円 | 22,200円 | 16,500円 | 14,100円 | 14,300円 | 25,280円 |
| 50万円 | 37,000円 | 27,500円 | 21,300円 | 21,400円 | 31,080円 |
| 100万円 | 74,000円 | 55,000円 | 39,300円 | 39,150円 | 45,580円 |
| 200万円 | 148,000円 | 110,000円 | 75,300円 | 74,650円 | 74,580円 |
これは各社の現在の公開料率を使った概算です。実際には決済ブランド、PayPay・PayPalなどの利用割合、税、アプリ、振込、返金などで変わります。BASEではPayPay・Amazon Pay・PayPalの場合、決済手数料に1%が加算される条件もあります。
この仮定では、月商5万〜10万円の範囲はSTORESフリー、30万〜50万円はSTORESスタンダードが最も低く、Shopify Basicも近い値です。100万円ではShopify Basic、200万円ではBASEグロースがわずかに低くなります。
ただ、100万円のときのSTORESとShopifyの差は150円。これだけで移転を決めるより、在庫管理や追加アプリにかかる費用・手間も見たいところです。表の太字は、この計算条件の最小値であって、すべての店にとってのおすすめ順位ではありません。
「BASEは無料だから小規模向け、Shopifyは売上が大きくなってから」という単純な順番にはなっていません。
BASEスタンダードは月額0円でも手数料が重い
BASEの分かりやすい魅力は固定費0円です。
ショップを開設して商品を登録しても、売れなければ月額料金は発生しません。
ただ、売れたときは、
- 決済手数料3.6%
- +40円/注文
- +サービス利用料3%
です。
平均注文単価5,000円なら、40円は売上の0.8%。
実質的には、
6.6%+0.8% = 約7.4%
になります。
例えば同じ月商10万円でも、1,000円を100注文なら40円部分だけで4,000円、10,000円を10注文なら400円です。差は3,600円になります。月商だけでなく注文数を見る理由は、この固定額があるからです。
売れない月に固定費がない安心感と、売れた月の手数料の両方を比べます。まだ注文数が読めない段階なら、売上ゼロ・想定の半分・想定どおりの3パターンを作ると判断しやすいです。
Shopify BasicがBASEスタンダードより安くなるのは意外と早い
平均注文単価5,000円という今回の前提なら、
BASEスタンダード:約7.4%
Shopify Basic:月3,650円+3.55%
です。
損益分岐を計算すると、
3,650 ÷(7.4% − 3.55%)
で、月商約9万5,000円。
つまり年間契約できる前提なら、月商10万円あたりからShopify Basicの総コストがBASEスタンダードとほぼ並びます。
これは「月額0円」の印象だけでは見えにくい部分です。
もちろん商品単価が上がればBASEの40円の比率は下がるので、損益分岐も変わります。
逆に1,000円の商品を大量に売るような店では、40円の比重が上がり、より早くShopify側が有利になります。
BASEグロースの損益分岐は「17万円」ではない
BASEについて検索すると、「月商17万円を超えたらグロース」という説明をまだ見かけます。
この数字には理由があります。
BASE自身も2022年のグロースプラン開始時、当時の月額4,980〜5,980円を前提に「月商17万円を超えるとスタンダードより手数料を軽減できる」と案内していました。
しかし2024年1月に料金が改定され、現在は年払い月額換算16,580円、月払い19,980円です。決済手数料は2.9%のままです。
平均注文単価5,000円で今の料金を使うと、BASEスタンダードと年払いグロースの損益分岐はおよそ月商36.8万円です。
月払いの19,980円なら約44.4万円まで上がります。
昔の「17万円」という数字をそのまま使うと、現在はズレます。
STORESは約17万円でフリーとスタンダードが逆転
STORESは計算がシンプルです。
フリー:5.5%〜
スタンダード:3,300円+3.6%〜
なので、最小料率同士で比べると、
3,300 ÷(5.5% − 3.6%)
= 約17万3,700円。
月商約17〜18万円を超えるあたりから、スタンダードの方が料金を抑えやすくなります。
STORESのネットショップ決済手数料は2026年8月3日から変更されており、現在の公式ページではフリー5.5%〜、スタンダード3.6%〜になっています。古い比較表を見るときは更新日を確認した方が安全です。
STORESスタンダードとShopify Basicは料金差がほとんどない
さらに面白いのがこの2つです。
STORESスタンダード
→ 3,300円+3.6%
Shopify Basic年払い
→ 3,650円+3.55%
固定費差は350円。
決済手数料差は0.05ポイント。
損益分岐は、
350 ÷ 0.05%
= 月商70万円
です。
月商70万円以下ならSTORESが少し安い。
70万円を超えるとShopifyが少し安い。
とはいえ50万円時点の差は100円、100万円でも150円程度しかありません。
今回の仮定では、この2つの手数料差は小さくなります。ただし、決済方法の割合や追加アプリ代が変わると結果も変わるので、すべてのショップで差が小さいとは限りません。
実店舗までまとめたいのか、世界へ拡張したいのかで決める方が合理的です。
実店舗もあるならSTORESが強い
料金表を自分のショップに置き換える3段階
1段階目は注文単価です。 月商だけでなく「何件の注文でその売上になるか」を出します。例えば月商10万円でも、1万円の商品が10件なのか、1,000円の商品が100件なのかで、月の固定手数料の合計は10倍違います。1注文40円なら、それぞれ400円と4,000円です。
2段階目は注文経路と決済方法です。 BASEの通常ショップ経由の料率と、PAY IDアプリ経由の料率は同じではありません。公式料金ページでは、アプリ経由の注文に別の手数料体系が記載されています。上の概算表は通常ショップ経由を想定しているため、アプリからの売上にそのまま当てはめないでください。
3段階目は利益です。 売上からサービス手数料だけを引いた額は、まだ利益ではありません。商品の原価、梱包、送料の自己負担、広告費なども差し引きます。
例えば、販売価格2,000円、原価700円、梱包100円、送料の自己負担200円、サービス手数料を仮に150円とすると、残りは850円です。さらに月額料金や返品時の費用もあるため、「売れた金額」をそのまま使わないようにしましょう。
判断例:売上が月によって大きく変わるなら、最高売上の月だけで年払いへ変える判断はしません。売上が少ない月を含めて1年分を見積もり、固定費を払い続けられるかを確認します。無料プランが最安になる月と、有料プランが有利になる月が混ざるからです。
上の計算は仕組みを理解するための例で、税金の計算や実際の入金明細を置き換えるものではありません。
STORESにはネットショップ以外に、店頭のPOSレジ、キャッシュレス決済、予約、モバイルオーダー、顧客管理などのサービスがあります。POSレジは、会計と販売情報の管理を行う仕組みです。
現在のスタンダードプランは年契約で月3,300円。ネットショップ以外の店舗運営機能も組み合わせやすく、実店舗とECの在庫連携にも対応しています。
例えば、
- 雑貨店
- カフェ
- 美容関連店舗
- ポップアップ販売
- イベント販売
などで「店頭でもネットでも同じ商品を売る」なら、単純なEC手数料以上に価値があります。例えば在庫が残り1個の商品を店頭で売ったとき、ネット側にも残り1個と表示され続けると二重に注文を受けてしまいます。在庫連携を比較するのは、このような売り越しを防ぎたいからです。
ただし、関連サービスがすべて月3,300円だけで無条件に使えるとは限りません。必要な機能、端末、決済料、設定条件を見積もりに含めてください。
2026年夏には、専門スタッフとAIが設定を手伝う「おまかせスタート」も追加されました。手書きメモや写真、メニュー表などを渡して設定支援を受けられる仕組みです。
ネットショップだけ欲しい人と、店舗運営全体をまとめたい人でSTORESの評価は変わります。
Shopifyは「売れた後」を見据えやすい
Shopify Basicの現在価格は、年払いなら月3,650円。
商品登録数は無制限で、複数の販売チャネル、24時間サポートなどを利用できます。Shopify App Storeには1万3,000以上のアプリがあると公式が案内しています。
最初は10商品しかなくても、
- 定期購入
- レビュー
- 会員ランク
- メールマーケティング
- 倉庫連携
- 海外販売
- 広告連携
- 卸売
- AI
などを後から追加できます。
アプリで必要な機能を足せることが判断材料になります。ただし追加アプリは別料金の場合があり、数が多いほど必ず良い店になるわけではありません。
例えば定期購入を入れるなら、注文の管理だけでなく、購入者が解約する方法、欠品時の処理、アプリをやめた後のデータの扱いまで確認します。最初は商品・決済・配送を動かし、実際の困りごとが出たところへ機能を足す方が、固定費を追いやすいです。
2026年はShopifyのAI対応も選択理由になる
ShopifyにはSidekickというコマース特化AIがあります。
SidekickはShopifyプランに含まれ、ストアデータをもとに売上分析、顧客セグメント、コンテンツ生成、テーマ編集、管理作業などを支援します。
さらに2026年のShopifyは「AIに店を運営させる」だけでなく、AI経由で商品を見つけてもらい購入してもらう方向へ進んでいます。
Spring ’26ではUniversal Commerce ProtocolやCatalog APIを開発者へ開放し、AIエージェント上のコマース基盤を拡張しました。
公式料金ページでもBasicの販売チャネルとして「オンライン、対面、AIチャット」が記載されています。
これは販売の入口を増やす仕組みで、契約すればAI経由で必ず集客できる保証ではありません。商品名、価格、在庫、配送条件など、元になる情報を正確にそろえる作業は店側に残ります。
AIに商品説明を作らせた場合も、素材・サイズ・効能を勝手に付け足していないか確認しましょう。特に食品や身体に使う商品の説明は、生成文をそのまま公開せず、事実と表示上のルールを確かめる必要があります。
BASEも2026年にAIと海外販売を強化した
BASEも止まっていません。
2026年2月には、ショップ運営について管理画面上で相談できる「BASE AI」を限定公開。4月には無料のメールマガジンAppへAI生成機能を追加しています。
さらに「かんたん海外販売」は2026年3月18日からBASE利用ショップ全体の標準機能になりました。
ショップ側が複雑な海外配送・決済の仕組みを自前で構築せず海外販売でき、利用時は通常のBASE手数料とは別に海外販売機能の手数料5%が発生します。
なので、
「海外販売=Shopifyしかない」
という状況ではありません。
手軽に海外へ試し売りするならBASE。
本格的に複数国・多通貨・アプリ連携まで運営するならShopify。
という分け方が近くなっています。
8月にはBASEで「委託販売」まで簡単になった
2026年8月25日から、BASEは「販売パートナー App」を一般提供しました。
BASEショップ同士で委託販売商品を探し、販売リクエストを送り、自分のショップで他ブランドの商品を扱える仕組みです。開始時点では「食べ物・飲み物」カテゴリの商品から展開されています。
これはBASEの面白い方向性です。
委託販売は、自分が作っていない他ブランドの商品を、取り決めに沿って販売する方法です。仕組みを使えば商品探しと販売リクエストを進められますが、商品の権利、取り分、発送、返品の責任は別に確認します。
食品・地域商品・小規模ブランドを扱うサイトでは、Shopifyとは違ったメリットになり得ます。
売上金がいつ入るかも見落とせない
注文が入るまでに、発送と返品の流れも用意する
商品登録が終わると、つい「開店できた!」と安心したくなります。でも、在庫切れの注文、住所の入力間違い、届かない荷物への対応も店側の仕事です。
最初は、送料の表示、発送日数、問い合わせ先、返品条件を確認し、使うサービスのテスト注文機能があれば注文後の通知まで試します。実決済で試す必要がある場合は、手数料や返金の扱いを先に確認してください。
確認の目安:購入者が合計金額と発送目安を確認できる、注文後に店側が送り先と商品数を把握できる、在庫数が想定通り変わる。この3点が分かれば、デザインだけでは見えない運営のしやすさを比べられます。
ECを始めると、月額100円の差より「仕入れ代を払うまでに売上金が入るか」の方が重要になる場合があります。
BASEの通常振込は、申請から10営業日。振込手数料は一律250円で、2万円未満の場合はさらに事務手数料500円がかかります。条件を満たすショップでは、1.5%で最短翌営業日の「お急ぎ振込」、3%で最短当日の「最速振込」も使えます。
STORESネットショップでは振込手数料275円などがあり、売上額や設定に応じて繰り越し条件があります。
Shopify Paymentsの日本アカウントは決済期間が基本5営業日で、設定した支払日に銀行口座へ送金されます。Shopify Payments自体については、カード手数料とShopifyプラン料金以外の月額・セットアップ手数料はありません。
商品の仕入れ資金が必要なショップでは、手数料率だけでなくキャッシュフローも比較した方が安全です。
じゃあ、どれを選べばいい?
料金と機能をまとめると、選び方はこうなります。
| 状況 | 第一候補 |
|---|---|
| 売れるか分からないので固定費0円で試したい | BASE / STORES |
| 月商5万〜10万円で料金優先 | STORESフリー |
| 月商20万〜70万円前後 | STORESスタンダード / Shopify Basic |
| 月商100万円前後 | Shopify Basicを強く比較 |
| 月商200万円前後 | BASEグロースも再比較 |
| 実店舗+ネットショップ | STORES |
| ハンドメイド・食品など小規模ブランド | BASE |
| 海外へ軽く試し売り | BASE |
| 海外を本格展開 | Shopify |
| アプリ・API・外部サービスを大量連携 | Shopify |
| AIをショップ運営に使いたい | 3社とも候補、特にShopifyを比較 |
| 将来大きくしたい | Shopify |
重要なのは、今の売上だけではなく1〜2年後の売上を想定することです。
ショップを開いて半年後にBASEからShopifyへ移行することもできますが、商品、顧客、URL、デザイン、アプリ、計測設定まで増えてから移すほど作業量は増えます。
まだ売上が読めないなら固定費のないプランで検証し、注文が増えたら同じ計算をやり直す方法があります。商品と集客方法が決まっていても、必ずShopifyと決まるわけではありません。必要な配送・在庫・決済が各社でどう動くかを比べてください。
移行も、商品情報をコピーすれば終わりではありません。会員、注文履歴、URL、定期購入、計測やアプリの設定が移せるかを確認し、新しい店で注文できるまで旧サービスを急いで閉じないようにしましょう。
Shopifyは今、3日無料+3カ月150円/月
Shopifyは完全無料プランを提供していませんが、現在は3日間の無料体験後、3カ月間150円/月で利用できるキャンペーンを公式ページで案内しています。無料体験開始時のクレジットカードも不要です。
3カ月なら450円。
「Shopifyは最初から毎月3,650〜4,850円かかる」と考えるより、商品登録・デザイン・注文フローを試してから本格契約する方法があります。
このキャンペーン条件は変更される可能性があるので、申込時の公式表示を確認してください。
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