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1PasswordとBitwardenはどっち?料金・無料版・パスキーまで比較【2026年】

1PasswordとBitwardenの無料版、年間料金、パスキー、家族共有を比較。安全な管理と乗り換えの注意点を紹介します。

「このサイトのパスワード、どれだったっけ……」。何度も再設定するのは面倒ですよね。だからといって全部同じにすると、一つ漏れたときにほかのサービスまで危険になります。

1PasswordとBitwardenは、サイトごとに違うパスワードを作り、暗号化した保管庫へまとめる道具です。ただし、保管庫に入れなくなると本人も困ります。この記事では料金だけでなく、日々の入力と、スマホをなくした日の戻り方まで比べます。

Bitwardenは2026年1月に有料プランを刷新し、Premiumが年19.80ドルになった代わりにストレージやセキュリティ機能を拡充。1Passwordは通常価格と初年度の割引価格を分けて見る必要があります。さらに両社ともパスキーへの対応を進め、1Passwordは2026年9月3日に新しい「Universal Sign-in」を公開しています。

無料版のあるBitwardenを入口にし、1PasswordのSecret KeyやTravel Modeなどが必要かを比べると選びやすくなります。操作の分かりやすさは端末や好みで変わるので、どちらが初心者向けかを決めつけず、自分のスマホとブラウザで確認しましょう。

比較項目 1Password Bitwarden
無料プラン なし、14日体験 あり
個人有料 通常47.88ドル/年 19.80ドル/年
家族 通常71.88ドル/年・基本料金に5人分 47.88ドル/年・最大6人
パスキー 対応 対応
オープンソース ― 対応
セルフホスト なし 対応
独自機能 Secret Key、Travel Mode Self-host、OSS、Emergency Access
試すときの確認点 体験中に自動入力と復旧準備を確認 無料枠で自動入力と復旧準備を確認
料金の見方 初年度割引と更新料を分ける 無料で足りるか、有料機能が必要かを見る

料金・仕様の出典:1Passwordの個人向け料金、Bitwardenの現行料金。

料金は米ドル表示です。Bitwardenの表示価格は税別で、両社とも税金や為替、キャンペーン条件によって日本円での実支払額は変わります。表の年額は年払いの金額で、月換算額を毎月払う契約とは別です。

ことばの補足

パスキーは、端末のロック解除などでログインできる認証の仕組みです。2FAは2要素認証の略。セルフホストは自分で用意したサーバーにサービスを置くことです。

Bitwardenは無料版だけでも使える

Bitwardenの一番大きな特徴は、無料版が単なる体験版ではないことです。

無料でもパスワード数と利用端末数に大きな制限を設けず、パスワード生成、自動入力、同期など基本的なパスワード管理を使えます。現在はパスキー管理も無料プランを含む全プランで利用できます。

つまり、

「まずパスワードマネージャーが自分に合うか試したい」

という段階なら、いきなり課金しなくてもいいわけです。

1Passwordにも14日間の無料体験はありますが、期限後も使い続ける無料プランはありません。

Bitwarden Premiumは年19.80ドル

2026年1月、BitwardenはPremiumプランを更新しました。

現在は月換算1.65ドル、年19.80ドル。

Familiesは最大6ユーザーで月換算3.99ドル、年47.88ドルです。

Premiumでは、保管した認証情報と一緒に2段階認証コードを扱ったり、ファイルを添付したりできます。セキュリティレポートやEmergency Accessも比較点です。

Emergency Accessは、あらかじめ信頼する相手を指定し、緊急時に保管庫へアクセスするための機能です。「困ったら誰でも代わりに開けられる」ものではなく、相手と権限、待機期間などを事前に決める必要があります。自分一人では復旧しにくい状況に備えたいか、という目的から必要性を考えましょう。

2026年の更新ではPremiumの添付ストレージも5GBへ拡大され、登録可能なセキュリティキーも最大10個になりました。

なので以前の「Bitwarden Premiumはほぼ寄付感覚の10ドル」という比較記事は、現在では料金も機能も古くなっています。

1Passwordは通常年47.88ドル

1Password Individualの現在の通常価格は月換算3.99ドル、年47.88ドルです。

Familiesは基本料金に5人分を含み、通常5.99ドル/月換算なので、年71.88ドルです。追加の家族メンバーには別料金がかかるため、6人で使うなら基本料金だけでは比べられません。

Bitwarden Premiumとの差は、

47.88 − 19.80 = 28.08ドル/年

です。

3年間ずっと通常価格が変わらない前提なら、差は84.24ドル。

単純なパスワード保存だけなら、Bitwardenの方が安くなります。

ただし1Passwordの料金ページを今見ると、Individualが2.99ドル/月と表示されます。

ここは少し注意が必要です。

1Passwordの「2.99ドル」は初年度キャンペーン

現在の1Password公式ページでは、新規ユーザー向けに初年度キャンペーンが表示されています。

Individualは、

通常3.99ドル/月
→ 2.99ドル/月

Familiesは、

通常5.99ドル/月
→ 4.49ドル/月

です。

ただし、割引は新規ユーザーが1Password.comで直接契約する場合の、初年度・年払い限定です。Google PlayやAppleのApp Storeなど、第三者のアプリストア経由の契約は対象外です。

つまり、

「1Passwordは年35.88ドル」

とだけ書くと、2年目以降の料金を見落とします。

2026年9月30日に確認した通常料金は、Individual年47.88ドル、Families年71.88ドルです。初年度だけでなく、更新時の金額も確かめてから契約しましょう。

1Passwordは、普段使う環境で操作を確かめる

料金だけならBitwardenが強いです。

それでも1Passwordを選ぶ理由はあります。

例えばPCで登録したログイン情報をスマホで呼び出したい、家族と共有する項目と自分だけの項目を分けたい、という場面で試します。機能が一覧にあるだけでなく、自分が迷わず操作できるかが大事です。

1PasswordはChrome、Safari、Edge、Firefox、Braveなど主要ブラウザに対応し、Windows、macOS、Linux、iOS、Androidで利用できます。

「毎日使うセキュリティツール」なので、年間数十ドルの差より自動入力が面倒で使わなくなることの方が問題になる人もいます。

1Password独自のSecret Key

1Passwordで特徴的なのがSecret Keyです。

アカウントパスワードとは別に生成される34文字のキーで、両方を組み合わせて保管データを暗号化します。

1PasswordはSecret Key自体を保持せず、利用者の端末やEmergency Kitに保存されます。

これによって、サーバー側の暗号化データだけを入手されても、アカウントパスワードだけでは復号しにくい設計になっています。

一方で当然ですが、Secret Keyをなくすと本人も困ります。

1Passwordを使うなら、Emergency Kitを安全な場所に保管するところまでが初期設定です。Secret Keyは、ログイン時に毎回届く一時的な6桁コードとは別です。新しい端末への設定や復旧に関わるので、誰かに設定を手伝ってもらうときも、不用意に送らないでください。

「アプリに指紋で入れるから、パスワードやキーは忘れてもいい」とは考えない方が安心です。端末の故障や買い替えでは、普段使わない情報が必要になることがあります。

海外へ行く人にはTravel Modeがある

1PasswordにはTravel Modeがあります。

有効にすると、「旅行中も安全」と指定した保管庫以外を端末やブラウザ拡張から一時的に削除できます。

帰国後にTravel Modeを解除すると再び利用できます。

一般ユーザーには必須ではありません。

ただ、

  • 海外出張が多い
  • 仕事用と個人用の認証情報を大量に持っている
  • 端末検査などを意識する

という人には、Bitwardenとの明確な差になります。

Bitwardenはオープンソース

Bitwardenを選ぶ理由として大きいのがオープンソースです。

BitwardenはソースコードをGitHub上で公開し、誰でも確認・監査・貢献できる形にしています。

これは「オープンソースだから絶対安全」という意味ではありません。

ただし、

  • どんなコードが動いているか確認できる
  • 第三者による監査が可能
  • 独自環境へ展開しやすい

という透明性があります。

開発者やサーバー管理経験がある人にBitwardenが好まれやすい理由の一つです。

自分のサーバーへ置きたいならBitwarden

Bitwardenはセルフホストにも対応しています。

Dockerなどを使い、自分のサーバーやネットワーク上へBitwardenを構築できます。

ただし、

「クラウドを使わないから安全」

と単純には考えない方がいいです。

セルフホストでは、サーバーのOSやDockerを更新し、安全な通信に使う証明書を維持し、バックアップと復元も自分で準備します。Dockerはアプリをまとまった実行環境で動かすための道具です。入れれば管理が不要になるわけではありません。

例えば旅行中に自宅サーバーが停止したとき、誰が復旧するのか。バックアップは同じサーバーの故障で失われない場所にあるか。こうした運用まで考える必要があります。初学者がセキュリティの勉強を兼ねて試すなら、最初から本物の重要な認証情報を全部移さず、検証用のデータで始めましょう。

Bitwarden自身も、標準的なLinuxセルフホストには中級〜上級レベルのLinux・サーバー管理知識を想定しています。

普通の個人ユーザーならBitwarden Cloudで十分です。

セルフホストは「安くする機能」より、運用を自分で握りたい人向けと考えた方がいいです。

パスキーは両方対応している

2026年にパスワードマネージャーを選ぶなら、パスワードだけ見てはいけません。

今後増えるのがパスキーです。

1Passwordではパスキーを保存し、Webサイトへのログインに利用できます。iOS、Android、Windowsなどでも対応が進んでいます。

Bitwardenもパスキーを保存・自動入力でき、Bitwarden自体へのログイン・ロック解除にも対応しています。

そのため、

「パスワードが将来なくなるなら、今パスワードマネージャーを買う意味がない」

とはなりません。

むしろ今後は、パスワードとパスキーを一緒に管理する場所として役割が残りそうです。

乗り換えやすさでは意外な差がある

Bitwardenは現在、JSON形式で書き出したデータにパスキーを含められ、そのパスキーを別のBitwardenアカウントへインポートできます。ただし、暗号化JSONを使う場合は種類に注意してください。「Account restricted」は元のアカウント専用です。別のアカウントへ移すには「Password protected」を選び、書き出し時に設定したパスワードを安全に保管します。公式の書き出し手順で違いを確認できます。

一方1Passwordも、パスキーの移行方法には端末の条件があります。

現在の公式サポートでは、iOS・iPadOS 26以降、またはAndroid 14以降で、Credential Exchangeに対応する別アプリへパスキーを直接移せると案内されています。Credential Exchangeは、対応アプリ同士で認証情報を受け渡す仕組みです。デスクトップアプリの通常エクスポートにはパスキーが含まれません。

もちろん今後変更される可能性があります。

ここで「JSONに書き出せる」と「どのパスワード管理アプリへも移せる」は同じではありません。書き出し元の形式と、受け取り側の対応が両方そろう必要があります。

移行時は、パスワード、パスキー、添付ファイル、共有項目を分けて件数と利用可否を確認します。移せないパスキーがあるなら、サービス側で別のログイン方法を確保してから、新しい保管先で登録し直す方法を検討してください。確認前に旧アカウントを削除しないことが大切です。

Bitwardenは2026年にパスキー移行を進めている

Bitwardenの2026年2月リリースでは、Bitwarden JSONからのパスキーインポートを追加しました。

さらに7月の公式案内では、Credential Exchangeを使った対応アプリ間の移行を紹介しています。Bitwardenからの直接書き出しはiOS 26以降・Android 10以降に対応しますが、移行先アプリにも対応が必要です。

この流れを見ると、今後パスワードマネージャー比較では、

「パスキー対応○」

だけでは足りません。

保存・同期・書き出し・移行までできるか

を見る必要があります。

1Passwordは2026年9月にUniversal Sign-inを追加

1Password側にも新しい動きがあります。

2026年9月3日、1PasswordはUniversal Sign-inを公開しました。

最新版ブラウザ拡張で、パスワード、パスキー、Googleなどの外部ログイン、2FAなど複数のログイン方法をまとめて扱うための新しいサインイン体験です。現在は全ユーザー向けに提供されています。

これは地味ですが、重要です。

最近のWebサービスは、

  • パスワード
  • Googleでログイン
  • Appleでログイン
  • パスキー

が混在しています。

「このサイト、Googleで登録したっけ?普通のパスワードだったっけ?」

となりやすい。

1Passwordは単なるパスワード保存から、ログイン方法そのものを覚えて管理するサービスへ広がっています。

Bitwardenも2026年に操作性を改善している

Bitwardenは「安いけれどUIは最低限」という昔の印象だけで判断しない方がいいです。

2026年には、

  • Fill Assistによる自動入力改善
  • 新規ログインのインライン保存
  • 複数アイテムをまとめて操作するAction Bar

などを追加しています。

Action Barの公式案内は2026年9月1日に公開されています。

機能の更新は確認できますが、操作しやすいかは端末や好みによって変わります。この記事では同じ環境で使い比べた実測はしていないので、使いやすさの優劣までは断定しません。

家族利用はBitwardenが安い

Family料金で見ると差が分かりやすくなります。

Bitwarden Familiesは最大6人で年47.88ドル。

1Password Familiesは5人分の基本料金が通常年71.88ドルです。現在は、先ほどの直接契約・新規初年度・年払いの条件を満たす場合に月4.49ドル相当となるキャンペーンが表示されています。

Bitwarden Familiesを6人で使うと、単純計算では1人あたり年7.98ドルです。

家庭のWi-Fiなど、共有が許可されている情報をまとめる場合に使えます。ただし、学校や各サービスの個人アカウントまで家族で共有してよいという意味ではありません。契約・組織の規則に従い、個人の保管庫と共有用の保管庫を分けましょう。

1Passwordを検討する場合も、共有保管庫への追加、個人用との切り替え、復旧準備を家族本人が操作できるか試します。設定した人だけが分かる状態では、その人が不在のときに困ってしまいます。

家族プランは一人当たり料金だけではなく、家族全員が実際に使えるかを見る方が重要です。

2FAをパスワードマネージャーに入れてもいい?

Bitwarden Premiumにも1Passwordにも、2段階認証コードを扱う機能があります。

パスワードの次に一時的な認証コードも入力できるので、アプリを行き来する手間を減らせます。ただし、コードの保存先まで同じにまとめるかは、便利さだけでなく、保管庫を開かれた場合の影響から考えます。

ただし、パスワードと2FAを同じ保管庫へ入れると「別の場所へ分ける」という2要素認証の分離は弱くなります。

一般的なサイトなら利便性を取る考え方もありますが、

  • メインメール
  • 金融口座
  • パスワードマネージャー本体

など特に重要なアカウントでは、別の認証アプリや物理セキュリティキーを使う方法も検討できます。

ここは「どちらのパスワードマネージャーが強いか」より、自分の運用の方が重要です。

迷ったらこう選ぶ

使い始めは「保存する→使う→戻れる」の3段階

まず保存です。 保管庫を開くためのパスワードは、ほかのサイトで使っていない十分に長いものにします。サイトごとのパスワードは生成機能で作り、実際に変更が完了したことまで確認します。保存欄だけ書き換えても、サイト側のパスワードは変わりません。

次に自動入力です。 初回は重要度の低いアカウント一つで試します。ページのドメインが本物か、入力対象が正しいかを確認してください。偽物のログイン画面へ自分でパスワードを貼り付ければ、管理アプリを入れていても守れません。

最後に復旧の準備です。 1PasswordのEmergency KitにはSecret Keyなどの重要情報が含まれます。Bitwardenの2段階ログイン回復コードも、安全な別の場所へ保管します。

回復コードは「すべてのパスワード忘れを解決する魔法の鍵」ではありません。Bitwardenの2段階ログイン回復では、メールアドレス、マスターパスワード、回復コードが必要です。何を失うと復旧できないかを先に理解しておきましょう。

判断例:スマホ一台に全部入っていたら?

保管庫、認証アプリ、回復コードの写真がすべて同じスマホだけにあるとします。スマホをなくしたとき、その写真を見るためにもログインが必要なら、復旧できず行き詰まる可能性があります。

答え:端末を失っても確認できる、安全な保管方法を用意します。例えば紙に記録して施錠できる場所へ保管する方法です。家族と共有する場合も、見せる相手と範囲を限定してください。「クラウドに写真があるから大丈夫」だけでは、復旧の経路を確認したことになりません。

乗り換えでは、出力したファイルの扱いに注意

CSVなどの平文形式で書き出すと、ファイルを読める人が中のパスワードも読める状態になります。暗号化された保管庫から出した瞬間に、保護の条件が変わるんです。

同期フォルダや共有PCへ不用意に置かず、暗号化エクスポートの対応範囲を確認してください。移行後はログインできることを確かめ、不要な出力ファイルを適切に処理します。パスキーも同じ方式ですべて移せるとは限らないため、件数と対応範囲を別に確認しましょう。

Bitwardenを選びやすい人

無料で必要な管理ができるか確かめたい人、年間料金やオープンソースを重視する人の候補です。セルフホストもできますが、クラウド版を使うだけならLinuxやDockerの知識は不要です。ここを混同して「難しい人向けの製品」と思わなくて大丈夫です。

1Passwordを選びやすい人

体験で普段の自動入力や共有操作が自分に合い、Travel ModeやSecret Keyの仕組みに価値を感じる人の候補です。初年度だけでなく更新料金でも続けられるかを確認します。

まだ分からない人

まず一つの重要度の低いアカウントで、自動入力と端末間の同期を試します。新しい保管庫への保存とサイト側の変更は別なので、ログアウト後も再ログインできることを確認してください。慣れたら、普段使うサイトを少しずつ移します。

パスワードマネージャーはスペックより、毎日の自動入力がストレスなく動くかが重要です。

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参考にした公式情報

この記事は公式に公開された料金・機能をもとにした比較で、実測や利用体験による評価ではありません。価格・機能・特典は変更されるため、契約前に対象地域、支払い期間、税、更新条件を確認してください。

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