PCスペックの見方。CPU・GPU・メモリの違い
CPU、GPU、メモリ、ストレージ、VRAM、解像度、リフレッシュレートなど、パソコン選びでよく見る用語を整理します。
パソコンの製品ページには、数字や略語がたくさん並んでいます。
このページは、初めて自分でパソコンを選ぶ人のための入門記事です。何に使うかを先に決めて、必要な部分から見ていきましょう。
まずは3つだけ覚えよう
- CPUはパソコン全体の処理、GPUは画面や3Dに関する処理が得意です。
- メモリは作業中に使う場所、ストレージはファイルを保存する場所です。
- 数字が大きいだけで選ばず、使いたいソフトの条件を確認します。
CPUとGPUの違い
| 部品 | 主な役割 | 影響しやすい作業 |
|---|---|---|
| CPU | パソコン全体の計算や指示を幅広く処理する | アプリの動作、プログラムのビルド |
| GPU | 同じ種類の計算を、同時にたくさん進める | ゲーム描画、映像処理、AI処理 |
CPUは、さまざまな種類の仕事を順番に判断しながら進めるのが得意です。
GPUは、画面を作る小さな点(ピクセル)を計算するような、同じ種類の処理をまとめて進めるのが得意です。
ゲーム開発ではどちらも使います。CPUだけ、GPUだけを見て決めるのではなく、作りたいゲームや使うソフトの推奨環境を確認しましょう。
メモリとストレージの違い
パソコンの説明でいうメモリは、一般にRAMを指します。
| 比較 | メモリ(RAM) | ストレージ |
|---|---|---|
| 役割 | 作業中のデータを一時的に置く | ファイルを長く保存する |
| 電源を切ると | 内容が消える | 内容が残る |
| 不足すると | アプリの切り替えや作業が重くなりやすい | 新しいファイルを保存できなくなる |
机にたとえると、メモリは作業机の広さ、ストレージは引き出しの容量に近い存在です。
ブラウザ、エディタ、ゲームエンジンを同時に開くなら、メモリの余裕が使いやすさへ影響します。
SSDとHDD
SSDとHDDは、どちらもデータを保存するストレージです。
| 比較 | SSD | HDD |
|---|---|---|
| 読み書き | 速い | SSDより遅い傾向 |
| 動く部品 | ない | ある |
| 得意な用途 | Windowsなどの基本ソフト、アプリ、制作中のデータ | 大容量データの保管 |
普段使うアプリやゲームをSSDへ入れると、起動や読み込みを短くしやすくなります。
コア・スレッド・クロック
CPUの説明では、コア数、スレッド数、クロック周波数をよく見かけます。
| 用語 | 簡単な意味 |
|---|---|
| コア | 計算を行う中核部分 |
| スレッド | CPUが同時に扱える処理の流れ |
| クロック周波数 | CPUが処理を進める速さの目安。GHzという単位で表す |
数字が大きければ、どんな作業でも同じ割合で速くなるわけではありません。CPUの世代や設計、アプリが複数コアを使えるかどうかでも結果は変わります。
異なる製品を比べるときは、クロック周波数だけで性能を決めない方が安全です。
VRAMとは
VRAMは、GPUが画像や3Dデータを扱うために使う専用メモリです。
細部まで描かれた、3Dモデルの表面に貼る画像を高解像度テクスチャと呼びます。このような画像や複雑な3Dモデル、大きなAIモデルを扱うと、VRAMの使用量が増えます。
パソコン本体のメモリと役割は似ていますが、VRAMはGPUの作業場所です。「メモリ16GB、VRAM8GB」のように別々に書かれている点に注意しましょう。
解像度とリフレッシュレート
| 用語 | 表すもの | 例 |
|---|---|---|
| 解像度 | 画面を構成する点の数 | 1920×1080、3840×2160 |
| リフレッシュレート | 画面を1秒間に更新できる回数 | 60Hz、144Hz |
解像度が高いほど細かく表示できますが、ゲームではGPUの負担も増えます。
リフレッシュレートが高い画面は、対応するフレーム数を出せるゲームやGPUと組み合わせることで、動きを滑らかに見せられます。
たとえば144Hzは、画面を1秒間に最大144回更新できるという意味です。
ゲーム側のFPSについては、ゲーム開発の基本用語の記事で説明しています。
USB-C・Thunderbolt・Wi-Fi
USB-Cは、端子の形を表します。同じ形でも、データ転送速度、映像出力、充電能力は製品ごとに異なります。
Thunderboltは、高速なデータ転送や映像出力などに対応する接続規格です。USB-Cと同じ形の端子が使われる場合がありますが、すべてのUSB-C端子がThunderbolt対応ではありません。
Wi-Fiの世代は、Wi-Fi 6、Wi-Fi 7のように表されます。ルーターは、自宅などでインターネットへ接続し、Wi-Fiを飛ばす機器です。パソコンとルーターの両方が同じ規格に対応していなければ、その特徴を十分に使えない場合があります。
端子は形だけで判断せず、製品ページの対応規格まで確認しましょう。
用途別にどこを見るか
| 用途 | 優先して確認したい項目 |
|---|---|
| Web閲覧・文書作成 | CPU、メモリ、SSD容量、画面 |
| プログラミング | CPU、メモリ、SSD容量 |
| 2Dゲーム制作 | CPU、メモリ、SSD、画面 |
| 3Dゲーム・映像制作 | GPU、VRAM、CPU、メモリ |
| PCゲーム | GPU、CPU、VRAM、画面の解像度とHz |
迷ったら、使いたいソフトや遊びたいゲームの「推奨動作環境」を先に確認します。推奨動作環境は、そのソフトを快適に動かすためにメーカーが示す性能の目安です。その条件を満たしたうえで、持ち運びや価格とのバランスを考えると選びやすくなります。
まとめ
- CPU、GPU、メモリ、ストレージは、それぞれ担当する仕事が違います。
- 画面は解像度だけでなく、動きに関係するリフレッシュレートも確認します。
- 最初に用途と推奨動作環境を決めると、必要な性能を選びやすくなります。
参考にした公式情報
以下は説明の確認に使った資料です。製品を比べるときに必要な項目だけ確認してください。